SDGs カカオと繋がるアフリカ支援
スペインの高級チョコレート店 コートジボアールでカカオ農園支援
近年、アフリカのカカオ農園で学校建設や設備投資、労働環境の改善や女性の自立支援など農園の人々を守り、農業の持続的発展に尽力するチョコレート会社が増えています。その一企業がバルセロナが発祥のあの有名なチョコレート専門店カカオ サンパカ(Cacao Sampaka)です。
1.カカオ サンパカとは?
カカオ サンパカは世界で有名なスペインのチョコレートメーカーです。1935年創業のスペイン最大カカオ豆輸入、チョコレート原材料の製造会社Nederland(ネダーランド)グループの子会社として1999 年にバルセロナに誕生しました。親会社がカカオ産地に工場を持つネダーランド社のため、カカオ豆の選別から、製造に至るまで全工程を管理することが可能です。また、希少な品種のカカオ豆を輸入しチョコレート製品を作ることにも成功しています。
2.カカオ サンパカのアフリカ支援
カカオサンパカは持続可能な社会を目指し同じNederland(ネダーランド)に属するコートジボアールの現地会社SIDCAOを通じて、内戦で虐殺があったドゥエクエ地域のカカオ農園の人々の生活向上の支援を行っています。2016年10月に小学校を建設し、午後は大人の識字率向上やカカオ生産者としての職業訓練の場として提供しています。学校建設後、一年は必要な設備や講師の給与を支払いますが、2年目からコートジボアール教育省管轄のもと、この地域の持続可能な社会構築を目指しています。
3.アフリカ カカオ農園の課題
コートジボアールは国内総生産の20%がカカオ生産からもたらされています。現在カカオ農園では高齢化が進み、小規模農園は存続が厳しい状況です。さらに近年若者たちは安定した仕事を求め地方から都市部に移住しています。農園の収入は市場での販売価格と乖離していましたが、 近年は国際市場価格の60%の収入を生産者が得られる様になり、 状況は幾分改善されてきています。
(参考)
El país オンライン(スペイン語) Si el productor de cacao no vive bien, el chocolate desaparecerá