スペインは世界有数のドナー国!
あまり知られていませんが、スペインは世界で一番ドナーが多い国です。
2022年はスペインでは臓器移植が5,383件で前年比13%の増加となり、コロナ以前の移植数となりました。1日の移植数は15件で1年で100万人当たり113.4件となっています。臓器提供で最も多かったのは腎臓(riñón)で3,402件、次いで肝臓(hígado)1,159件、肺(pulmonar)415件、 心臓(cardíacos)311件、 膵臓(páncreas)92件となりました。
スペインでは10家族中、8家族は身内が死亡した場合、臓器移植に賛成している一方で全体の16%が反対という結果になりました。
臓器移植の提供者の60%が60代、28%が70代、5%が80代で、2022年で最も高齢のドナーは90歳となっています。スペインは世界有数のドナー国で2021年はアメリカがスペインを抜いて世界でドナー数1位となりましたが、2022年はスペインが1位に返り咲きました。 自治州別にみると、Cantabria州が100万人当たり82.8件と最多で、その後Navarra、Extremadura、La Rioja、País Vascoの順になっています。
2022年12月31日の時点で、ドナー待機リストに4,746人の登録があり移植を待っています。この内、66人は子供です。4,004人が腎臓の移植を希望しており、内26人が子供です。次いで、肝臓(317人、内14人が子供)、心臓(152人、内20人が子供)、肺(193人、内4人が子供)、膵臓(76人)となります。2022年は計3,688人に臓器が提供されました。その内188人は18歳以下の子供で全体の4%にあたります。また180件の移植のうち、84件はコロナ陽性者からでした。ただし、移植した臓器は肺は除かれています。
2022年末には474,455人がドナー提供可能者としての登録が確認されています。スペイン政府は、今後500,000人の登録を目指しています。
(参考)
Europa Press オンライン(スペイン語) España realizó 5.383 trasplantes en 2022, un 13% más que en 2021, y recupera cifras prepandemia